橋本だんじり物語 橋本だんじり物語】−[よもやま話]−[幻の東家地車を探せ]

幻の東家地車を探せ

橋本市東家(とうげ)には明治時代に3台の地車が有ったそうです。
南出(みなみで)地車は河内長野市片添に売却され、平成20年には縁有って橋本市柏原へ里帰りしました。
寺脇(てらわき)地車は同じく河内長野市松ヶ丘にて大切に曳行されています。
では残る一台はどうなったんでしょうか?

一説に寄れば橋本の東隣である奈良県五條市に売却されたが火事で焼失?!などと言われます。
しかし五条市のお方に伺うと「火事は有ったが燃えたのは確か布団だんじりでは」とも???
また橋本市のあるお方が昭和47年頃にJR五条駅付近にて地車が出されているのを見たところ、飾り金具に「御門」(みかど)とあり東家先代ではないかと思ったとのことです。
現在の五条市では地車と呼ばれるものは曳かれておらず真実は分かりません。

ところで東家3地区とは今のどこあたりでしょう。
南出は名前のとおり南側で旧国道と24号線の交差点あたりまで、国道の南側あたりは治水の出来ていなかった明治時代には紀ノ川が再三暴れたため、ほとんど人家のない状態であったようです。
紀ノ川水運や渡し船などのため灯台にあたる常夜灯が設置されていました。
寺脇はJR高架付近から北方面で、橋本駅から西へ旧国道に降りてくる道路が寺脇線と呼ばれています。
地酒の醸造元である松村酒造さんの付近に小屋が有ったそうです。
御門は西の地域で広い面積がありますが、市役所を中心とした付近は洪水の恐れから畑が広がり、人家は大和街道に沿った高台に並んでいました。
橋本小学校付近に小屋が有ったといわれますが現在は民家になっています。

幻の地車はおそらく堺型か住吉型の地車です。現存すれば貴重なものに違い有りません。五条市にお知り合いの居る方はその消息を尋ねてみてください。
どこかの倉庫に眠っているかもしれません。


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